みなさん「おばんです」。北海道民のケイケイです。(「おばんです」は「こんばんは」の意味の北海道弁です。)
私は北海道に生まれ育ち、北海道が大好きな普通のおばさんです。北海道の魅力をおばさんの目線から、あまりお金をかけずに楽しむ感じでお伝えしていきます。
2020年から続くコロナ禍の中、みなさんの生活は一変したと思います。これからも上手に付き合っていくしかない状況なので、私たち一人ひとりが気をつけて楽しんでストレスをためないようにしていきましょう。
※営業時間や定休日などは、コロナの影響で変更になる場合がありますので訪問する前にご確認ください。
※2021年4月15日訪問。
ニッカウヰスキー 余市蒸溜所

「日本で本物のウイスキーをつくりたい」という信念のもとスコットランドでウイスキーを学び、気候や綺麗な水など環境が揃った余市で設立され、今も熟練の技によるウイスキーづくりを続けています。
ニッカ工場正門(余市蒸溜所)は、2004(平成16)年北海道遺産に登録され、2005(平成17)年に国の登録有形文化財(建造物)として8棟が認定されました。
・住所
北海道余市郡余市町黒川町7丁目6番地
・開館時間
製造工場内 9:00~16:30(最終入場15:00)※ガイドツアーのみ
博物館 9:15~16:15(有料試飲ラストオーダー16:00)
レストラン 10:30~15:50(ラストオーダー15:20)※火曜定休日
売店 9:15~16:15(最終入場15:30)
・休 館 日
年末年始(12月25日~1月7日)
・入 館 料
無料
※2020年からコロナ対策のため、見学はガイドツアーのみで必ず予約が必要です。1回の人数は1~9名までで、先3日間まで電話のみの予約になります。
※悪天候・冬期間は見学不可もありますので、予約時にご確認ください。
見学受付 0135-23-3131(9:00~16:00)
※コロナ対策の緊急事態宣言の場合は、蒸溜所見学・営業(レストラン・売店)は休業しています。
見学者待合室

コロナ対策のため予約時間10分前からの入場になります。正門を入って左側にあり、ウイスキーの製造工程などがパネルで紹介されています。
モルトウイスキーができるまでの工程
①乾燥→②粉砕→③糖化→④醗酵→⑤蒸留→⑥貯蔵
この順番で作られるので、紹介する場所に番号がついています。
① キルン棟(乾燥棟)


大きな釜戸のような構造で、ピート(草炭)で大麦をいぶしながら乾燥させ、ピート香(スモーキー・フレーバー)を染み込ませます。
※現在は、マイウイスキーづくり時のみ使用されています。
② 粉砕棟・③ 糖化室

大麦麦芽を粉砕し、約60度の温水を混ぜて甘い麦汁(糖化液)を作ります。
※現在は、粉砕棟・糖化室の見学は不可です。
④ 醗酵棟

麦汁(糖化液)に酵母を加えて、約72時間醗酵させるとビール状の液体(もろみ)ができます。
※現在は、醗酵棟の見学は不可です。
旧事務所


創業者の竹鶴政孝が使っていた事務所で、余市の文化資産として指定文化財に認定されています。
⑤ 蒸溜棟

温度調節が難しく熟練の技が必要な、石炭を使用する昔ながらの「石炭直火蒸溜」を行なっているのは世界でも余市蒸溜所だけです。

単式蒸溜器(ポットスチル)が並び、奥から3番目の一番小さな釜は創立当時に使用していた釜です。
創業者竹鶴政孝の実家が作り酒屋で、そのときの風習から釜には注連縄(しめなわ)がしめられています。
旧混和棟

樽づくりについて解説や展示があります。
※この日は見学できなかったので、外から撮影しています。
リタハウス

ここは以前は研究室(ブレンダー室)として使用され、一時期はアフタヌーンティーが楽しめたようです。
※現在は、老朽化のため見学は不可です。
旧竹鶴邸

創業者の竹鶴政孝がリタと使用していた住宅を(平成14)年に工場内に移築、復元して玄関ホールと庭園を見ることができます。
竹鶴政孝像

竹鶴政孝像が園庭のそばに立っています。
⑥ 1号貯蔵庫

外壁は石で夏でも冷気が保てるように設計され、樽の中の原酒は木目から呼吸をし少しずつ熟成されます。
※見学の場所には空樽が置かれていますが、現在は26棟の貯蔵庫があります。
ウイスキー博物館

1998(平成10)年にウイスキー貯蔵庫2棟を改装して、「ウイスキー館」・「ニッカ館」の博物館にしました。
「ウイスキー館」はウイスキーの歴史や道具、製造工程をパネルで説明しています。
※2020年10月~2021年4月まで改修工事のため、この日は見学できませんでした。
※スコットランドのパブをイメージした有料の試飲コーナーは、このときはニッカ館内に臨時移設していました。

別棟の「ニッカ館」は、入ってすぐにさまざまな受賞をした製品が展示されています。

創業者の竹鶴政孝がスコットランドで学んだ際の資料が、数多く展示されていました。

政孝とリタの遺品の展示や、リタの生家のリビングを再現したコナーなどがあります。

ニッカの歴代の製品や当時のポスター、珍しいボトルなどが陳列されていますので懐かしいですよ。
※このコーナーも通常はウイスキー館にあるものと思います。

1940(昭和15)年に完成した第1号のウイスキーです。
※このときニッカ館は、ガイドなしでフリーで立ち寄ることができました。
※余市原酒直売所がありますが、この日は営業していませんでした。
ニッカ会館 2階試飲会場

運転しない方のみ、ウイスキーの試飲ができます。ドライバーやお子さんにはソフトドリンクがあります。
売店 ノースランド

北海道工場オリジナル商品・ニッカウヰスキー製品・チョコレート・海産物などが販売されています。

以前来たときにアップルワインを買いましたが、アルコールがあまり飲めない私でもアップルの味の飲みやすいウイスキーでした。
今回はシードルとアップルワインチョコレートを購入しましたが、チョコレートは種類がありどれも美味しいですよ。
レストラン 樽


リタ夫人のレシピを参考に再現された羊肉ミンチのシェパーズパイや、ニッカのウイスキーが飲めるレストランです。
お昼時間ではなかったので、今回はりんごと道産クリームチーズのハーモニーにしました。さすがりんごの町なので、甘みと酸味があって美味しいりんごとチーズの絶妙な味でした。
最後に
いかがでしたか?ニッカは、国内8ヶ所(北海道・青森・宮城・栃木・千葉・兵庫・福岡・鹿児島)と英国の1ヶ所に製造施設があります。
スコットランド留学し本物のウイスキーづくりを学び、生涯の伴侶となるリタに出会った竹鶴政孝は、1934(昭和9)年に大日本果汁株式会社を設立し、1936(昭和11)年に念願の蒸留所を創業させました。
温度調節が難しく熟練の技が必要な「石炭直火蒸溜」製法の遺志を守り続けているのも感銘を受けました。
また竹鶴政孝氏は広島県出身で、リタ夫人もスコットランド出身なので、縁もゆかりもない北海道の余市に本格的なウイスキーを作る努力は並大抵のことではなかったと思います。
今回は初めてガイドツアーで参加しましたが、個人ではわからないことをたくさん知ることができて良かったです。
見学は40分くらいかかりますので、試飲や買い物時間などを入れた時間を考慮されることをおすすめします。
見学する時間がなくても売店やレストランは利用できますが、営業時間が異なりますのでご注意ください。
余市を代表する観光地で、NHKドラマ「マッサン」でも有名になりました。余市に来たら是非立ち寄ってみてくださいね。
では、また次回お会いしましょう。「したっけ」(「またね」の意味の北海道弁です。)
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